6. 物が大きく見えるとき

6-6. 出たばかりの満月はなぜ大きく見えるのか?

 いろいろなところで述べられている殆ど全部の答えは、”出たばかりの月と天空に上がった月の大きさは変わらない”というものです。
その理由は、目の錯覚なのだそうです。
 すなわち、月の出のときは、月の近くに地平線や山や大きさを比較できる建造物などがあるので大きく
見え、月が天空に上がったときは、一様に薄暗い空間にたった1つポツンとある状態になっていて、大きさを比較できる物が 何もないので小さく見えるというものです。

 はたしてそれだけでしょうか?
 黄色から赤の色は、橙や赤に近いほど実際の大きさよりも大きく見せる性質があり(実は、
白や青よりも赤いものの方を大きく見てしまうという目と心理的な性質です)、膨張色といわ
れています。
 出たばかりの月は赤味を帯びた黄色ですが、上へ上がるにしたがって白くなります。
この色の変化による錯覚も働いているのではないでしょうか。
 日没寸前の赤い太陽は、一層この膨張現象を強調しています。

 私は出たばかりの月の方が大きく見えるのは、上記の2つの錯覚だけではないように思えてなら
ないのです。
 なぜならば、密度が高い媒質ほど物体を近付けて見せてくれます。そして空気は地上に近いほど
引力が働いて密度が高くなっています。
 出たばかりの月からの光が、この密度の高い空気の層を長い距離通ってきているのに対し、上に
上がった月からの光は短い距離を通ってきているからです。
 しかし、誠に残念でならないのですが、証明に有利な長焦点レンズがないために、この正否の
確認がとれていないのです。


”お願い”

 十三夜(陰暦9月 13 日)に月をご覧になりませんか?
 興味のあるお方は、是非この機会に挑戦してみていただきたいと思います。
そして、本当に大きさは変わらないのか? それともたとえ極僅かでも大きさが変わっている
のか? を証明していただきたいと思っています。

どちらの結果が出たとしても、確認が取れましたら是非とも教えて頂きたく、お願い致します。
またその際、撮影したフィルムをお貸しいただければ、誠に幸に存じます。

*2000年の2月に撮影した結果だけでいいますと、直径で、約2.5%の大きさの差がみられました。