6. 物が大きく見えるとき

6-4. 望遠レンズで撮った太陽はなぜ大きく映るのか?

 望遠レンズで夕日を写真に撮ると実際に見た夕日よりも大きく写るのは、写す角度が小さくなっているからです。望遠レンズの焦点距離が大きくなるほど、遠い物がより近くに 引き寄せられて大きく映ります。

 遠い物を望遠レンズで撮ると大きく写る理由や条件を挙げると次のようになります。

  1. 望遠レンズの焦点距離が長くなるほど、写す角度(写角)が小さくなるからです。
    • 被写体を写す角度を写角といい、レンズの後ろの像を作る方の角度を画角といいますが、レンズの焦点距離が長くなるほど、写角と画角の差が大きくなります。
  2. 望遠レンズの焦点距離が長くなるほど、近くにある物と遠くにある物の距離が縮まって表現されます。
    • チャンバラ映画は、切り合いのシ−ンで、実際は離れているが接近して見えるという効果を利用して、迫力を出しながら安全を確保しています。
  3. 望遠レンズの焦点距離がうんと長くなると、同じ大きさのものでも遠くにある方が大きく映るようになります。
    • 以前オウムの第〇サティアンや実験棟などをヘリコプタ−から撮った映像が放映されていましたが、同じ長さの屋根の幅が手前よりも奥の方が長く映っていました。

        • 遠くの方が大きく写るのは、望遠レンズが小さい写角で呼び込んだ被写体を、写角よりもかなり大きな画角に広げて、フィルム・CCD・撮像管等に写す(実像を結ばせる)からです。
        • 逆に広角レンズは、大きい写角で呼び込んだ被写体や風景を、写角よりも小さな角度に圧縮して写すので、望遠レンズと全く逆の現象が起ります。
          広角レンズで撮った写真は、広い視野が写され、遠近感が強調され、後ろの物(遠い物)ほどより小さく写し込まれています。