6. 物が大きく見えるとき

6-2. 雨上がり直後の晴天時になぜ山が鮮やかに近く見えるのか?

 水中でサザエや魚を見るときと同じような条件です。
ただ、この場合は、雨によって空気中のほこりや浮遊物がきれいに掃除されたことと、空気の中での屈折率の差が生じたことが重なって見られる現象です。

 雨上がりに山が鮮やかにしかも近く見える理由や条件を挙げると次のようになります。

1、夕立のような雨がきて、空気中の塵やほこりなどの浮遊物をきれいに取り去ったからです。
   *目は「もや」がとれてコントラストや色がはっきりしてくると(明確になると)近く
    なったように感じます。

2、雨の後すぐに良い天気になったときに見られます。
   *雨がふって空気がキレイになったことと、湿度が高くなっているからです。

3、山に近いところの空気の屈折率が高くなり、見ている人に近いところの空気の屈折率が
  低くなったからです。

4、屈折率の差が大きくなるほど、山は近付いて大きく見えます。

5、空気がきれいになるほど、山は鮮やかによく見えます。
   *雨上がりの日本アルプスの山々は、実際の距離より近く見えるので、登山のときの
    時間予測を誤らないように注意が必要です。